詩人「中原中也」と謎の「矢追順子」の情報求む

30歳という若さでこの世を去った近代詩人 中原中也。

中也が1934年に自費出版した処女詩集「山羊の歌」の冊子が山口市の中原中也記念館で12月1日から12月9日まで公開される。今回公開されるのは中也が「矢追順子」という女性に献本した冊子。献本には直筆で「矢追順子様/中原中也」と書かれているが、中也とこの女性との関わりはわかっておらず、同館が情報を求めている。

中原中也は短い生涯で350篇以上の詩を残した。その一部は自身初の詩集「山羊の歌」と没後刊行された「在りし日の歌」に収録されている。
「山羊の歌」は人間関係の不調和からくる挫折感や喪失感、祈願などを歌っているのに対して、「在りし日の歌」は現実を仮象と考え、原初的な幻想世界を創造している。
また、中也はフランス詩の翻訳「ランボオ詩集」でもその名を知られている。

情報提供は同館まで:083-932-6430
おかけ間違えのないようにご注意ください。