自費出版本が口コミで、広がり全国流通に!いま話題の『生きるって、なに?』

生きるって何

自費出版本でいま話題になっている本がある。16万部超のベストセラー「ガンジス河でバタフライ」の著者でもあり、地球の広報・旅人・エッセイストたかのてるこさんが5月に発売した写真エッセイ『生きるって、なに?』がそれだ。
心の琴線に触れるステキな言葉、いろんなメッセージが込められ、生きる元気をもらえる一冊。

発売以来、口コミで評判が広がり、ついには全国流通も始まった。累計3万5000部を突破し、世代を超えて共感を呼んでいる。

たかのさんは、自費出版をしたきっかけをこう語る。
大学の教え子から「生きる意味が分からない」という悩みを打ち明けられ「そのアンサー本が作りたかった」と。多くの人に届けたい、学校の教材に使ってもらいたいと思い、540円(税込)で自費出版にすることにした。

初版は4000部で、はじめは母親にも手伝ってもらい配送していた。ところが、旅先で意気投合したジュンク堂那覇店に置いてもらったところ、8週連続で店内売上1位を記録。その反響が全国の丸善・ジュンク堂に波及、取次大手のトーハンの目にも留まり、自費出版にもかかわらずいまや全国流通している。Amazonでも購入可能だ。

また、多くの人にこの自費出版本を届けるシェアプロジェクトとして、ネット書店「terubooks」で、10冊の場合、特別価格400円(税込)。40冊セットの場合、特別価格390円(税込)で1冊は著者サイン本が同封される。

今後の夢を高野さんは、この本が大ヒットしたら、奨学金の返済に苦しまないように奨学金を無料にできる財団を作りたいと語る。