紙面が広がる製本技術「spreak」

第52回造本装幀コンクールの日本書籍出版協会理事長賞(児童書・絵本部門)に図書印刷の紙面が広がる製本様式「spreak(スプレック)」を取り入れた『なんでもたしざん(オークラ出版)』が選ばれた。

絵本には様々な製本技術や多様な紙が使われていてるため、デザイン、大きさ、紙質は千差万別。子供たちの創造力と五感を刺激するための仕掛けが随所に散りばめられている。

spreakシリーズのように紙面が広がるものから、動物の形をしたもの、穴が空いてるもの、触って体感できるもの、手のひらサイズのもの、大きなリングに通してあるもの、なかにはお風呂で使える防水のものまで。

スプレック見本

spreakの特徴は、手作業を行わず、製造ラインで対応できるよう設計されているためコスト、納期の負担を少なくしているところ。

自費出版で絵本を作りたいと思っていて、単なる見開きのものではない変わった本を作りたいとお考えならひとつの候補にしてみるのはどうでしょうか。出版コストが高くなってしまうのは少々痛いところですが…