2018年の出版市場は減少傾向、電子書籍市場は増加の見通し
矢野経済研究所が先月発表した国内の出版総市場(出版市場+電子書籍市場)調査レポートによると、2018年の市場規模は前年比5.0%減の1兆5100億円と見込んでいる。1兆5100億円のうち出版市場が1兆2700億円(84%)、電子書籍市場は2400億円(16%)となっている。以降、2019年では1兆4590億円、2020年は1兆4140億円と出版総市場規模は年率で3~4%程度減少していくと予測している。
このように市場規模全体としては減少傾向ではあるが、電子書籍が占めるウエイトは年々増加傾向にあり、2019年では2630億円(全体の18%)、2020年には2880億円(全体の20%)で推移すると予測している。
出版業界としては市場規模に合わせた業務転換が加速していくものと思われる。